山椒の会 伝言板「かきかき」

出版伏流水「山椒の会」のメンバーおよびその周辺の人たちが書きたいことを気ままに書いてゆきます。よろしかったら、お付き合い下さい。
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厳しい評価を「して」しまった
 アマゾンで本を注文したら「10頁ほど切り抜かれていて送れない」とのメールが来た。ほしかった本で、状態は「良い」とあった。がっかりして、評価をする気になった。

 仮名でするのはヒキョーだと思い、実名で「1」の「悪い」を付けた。本はアマゾンでよく買うが、評価したのはこれが初めて。予想外に悪かった本でも、いままで一度もしたことがない。

 今回する気になったのは、こちらも厳しい評価をもらっていたからだ。「カバーが汚れていた」「違った本が送られてきた(同名で普及版と豪華版とがあった)」「印のある説明なかった」「宅配便の届け方が悪い」等々。しかし、「1」を付けたものの相手のことを考えてしまい、後味のよいものではなかった。

 通販ではこの評価がものを言う。いまごろ先方はがっかりしているにちがいない。あんなことしなければよかったのに……と、やったことが悔やまれてくる。

 そういう当方もいま評価が89%に落ちてしまっている。おかげで、なかなか注文が来ない。初心に返って、より真剣に、真面目に取り組まなくては。
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アマゾンは「二方よし」?
 アマゾンには出品者だけが書き込める専用の「フォーラム」がある。ここで分からないことを聞いたり、教えてあげたりする出品者同士の交流サイトだ。いつも目を通し、参考にしている。

 ここに書き込まれるのはお客やアマゾンへの対応ぶりが多い。お客の中にはごく一部であろうが、詐欺まがいの随分悪質な人もいるらしい。先ごろは商品を注文しておいて、どこかで中古品を買い求めてきたのか、それを返品してきたケースが語られていた。

 アマゾンは客の言い分を何でも認めてしまう。その人もこれを予想し、写真を撮り、製造番号もメモし、その上で発送しているという。返品されてきたものとは明らかに違っているというのだ。

 こうなると取り込み詐欺のようなものだ。それがお客様第一主義のアマゾンではできてしまうようで、ゲーム機やグッズ類などに多いらしい。似たような例がしばしばあるのか、出品者は反論するために証拠写真を撮っているというのも、殺伐さを感じさせるすごい話ではある。

 幸い、当店の扱う固い本にこんなことははまずない。が、コミックなどの客層はちょっと違っているようで、こちらもそれなりの悩みがあるらしい。近江商人は「三方よし」としたが、こういう話を知るとアマゾンは自社とお客の「二方よし」で、出品者は奴隷のようなところもないわけではない。
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古本屋冥利、ちょっといい話
 あれはこちらのミスだった。アマゾンにアップしていても、売れない本は折りを見て値下げする。その際、現物と突き合わせて、とまではなかなかいかない。

 値下げした本に注文が入った。見れば長いこと保管しており、天にシミが生じている。しかし、この説明はしていなかった。

 おわびとして300円を同封し、本を発送しておいた。しばらくすると、このお金が送り返されてきた。手紙には「探していた本でしたので、どんな状態でも感謝の一語です。お金は受け取れません」とあった。

 何とやさしい心根の人なのだ。当然として、もらっておいても、いいお金だ。それをわざわざ手間と郵送料までかけて、送り返されてくるとは。

 アマゾンのお客は結構、見る目が厳しい。その厳しさの中で、こちらも鍛えられてきた。そうした中にあってこのような人に出会えるとほろっとくるし、古本屋をやっていてよかったとの思いにもさせられる。
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店での平均的な一日
 店へは一日おきくらいに出る。出ない日は古本の「セドリ」に回っていたり、取材や調べもの、執筆・編集、さらには雑用・家事などとなる。出勤日は午前8時前ごろに着き、一日中、われながら感心するほど真剣に働く。

 だいたい午前中は発送に取られ、午後からは仕入れたり買い取ったりした本のデータ入力やヤフオク用の写真撮影・原稿制作などとなる。発送は本をきれいに磨き、手際よく包装し、納品書や宅配便の伝票を書いたりと、意外に手間暇がかかる。それは入力とても同じで、古本屋は根気のいる仕事でもある。

 しかし、こうしたコツコツやる作業は嫌いではない。本をなぶっておられるのも性に合い、ラジオを聞きながら淡々と楽しくこなしている。もともと頭を使う仕事よりも、単純な作業の方が向いているようだ。

 店の営業は月曜日の週1日だけ。それに時間も午後2時から同6時までと4時間のみ。よくお客さんから「他の日は何をやっとるの」と聞かれるが、いま書いたように閉店しているときの方が忙しいほどだ。 

 昨日は注文が多く来て9冊売れた。単価の安いものが中心で、売り上げは7000円ちょっとだった。これらの発送に3時間以上かかってしまい、送料などを差し引くと「オレの時給はいくらになるのか」とも思えてくるが、所詮、古本屋はこんな程度のお仕事なのだ。仕入れも発送も入力さえも、楽しみながらやっておられるのがいい。
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どこよりも高く買いたい
 知り合いの人から本を引き取った。引っ越しをすることになり、処分したいとのことだった。ひいては何かと金が必要なので、なるべく高く買ってくれないか、とも言われていた。

 やがて九つのダンボール箱が持ち込まれた。電話で「地元に関係した本ではないけど」と言われはていたが、明治維新前後の歴史の本が結構多くあった。見積もってみたところ、6万円という数字が出た。

 「えっ、そんなに?」。お金を渡すと「5万円もいただけば十分」と言って1万円を返される。「いや、こちらもこれでもうけさせてもらうのだから」と受け取ってもらい、商談は一件落着と相成った。

 しかし、買い取りはこうばかりとはいかない。先に持ち込んでいただいた人はほとんどがありふれたものばかりで、2箱のダンボールの中で値の付けられそうなのは10冊ほどだった。3000円を提示し、「ご不満なら他の古本屋さんに持ち込まれたら」と勧めたが、「面倒だから、それでいい」ということになった。

 売買は静かなバトルだ。こちらも高く買い取れるような、いい本がほしい。かつては売り物にならない本の中で、比較的きれいなものはブックオフに持ち込んでいたが、このごろはほんのわずかな金額にしかならない。そうしたものは心を鬼にして、資源ゴミに出すことになる。
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