山椒の会 伝言板「かきかき」

出版伏流水「山椒の会」のメンバーおよびその周辺の人たちが書きたいことを気ままに書いてゆきます。よろしかったら、お付き合い下さい。
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「門外不出」が門を出た
 いま戦国史料『武功夜話』の影印本を作っている。この本は江南市の吉田家に秘蔵されてきたもので、同書の各巻には「此の書貸出の儀平に断るべし」「貸出無用之事」などと書かれている。戦国から江戸初期に生きた吉田孫四郎が21巻を書き、目が見えなくなってからは娘の千代女に口述筆記させた「千代女聞書」8巻、全部で29巻から成っている。

 同家の吉田蒼生雄氏により、すでに“全訳”で活字化された。新人物往来社から出版されるや異例の大ヒットとなったが、それだけにまた異論や反発も出されてきた。最も心を痛めたのは“偽書”とする批判で、それらの多くは活字本からの揚げ足取りのようなものだった。

 これだけ広く知られるようになった以上、原文そのものから検討・検証される必要がある。吉田さんは活字化に気の遠くなるような努力をされたが、このほど門外不出とされてきた同書の公開を決心された。吉田さんの話によると「村(前野村)の分家にも見せてこなかった」というほど、これまで極秘にされてきたそうである。

 影印本が出れば、研究の対象になる。専門家の間からは「興味はあるが、活字本だけでは研究材料にし難い」との声もあった。原文そのものが影印でも見られることとなり、これによって各方面からの研究が進むことを願っている。

 吉田さんが公開を決意され、当店から出させてもらえるのに感謝したい。これほどうれしいことはない。前途多難ではあるが、何が何でも完結にまで持っていきたい。
- | 09:03 | - | - | - | - |
体力のなさを知る
 年を取ると重いものが持てない。本は多く集まると重く、運ぶのはなかなかの重労働だ。いまはなるべく小さなダンボール箱に詰めるようにしている。

 昨日、値の付かないものや売れそうにないものをダンボール箱七つ分、見切った。こうした本は町にあるリサイクルボックスに捨てることにしているが、これだけを2階から運び下ろすのにも一苦労した。ここにはエレベーターがない。

 昨夜も腰に違和感があったが、朝起きてみると痛みがある。重いものを持ち歩いて、脊椎の隙間が縮んだようにも感じる。以前はあの程度のことなら何事もなかったのに、今回ばかりはめずらしく腰にきたみたいだ。

 用心してやったのに、このありさま。以前、ぎっくり腰になって、廃業を決意した書店人がいた。冗談に「腰を痛めないようでは一人前ではない」などと言ったりもするが、それが冗談ではすまなくなってきている。
- | 05:42 | - | - | - | - |
いい本にしたい
 森久士さんの第五作、タイトルが『神様とのお約束』と決まった。今度は小学生高学年向けの小説だ。お孫さんをかなり意識しての作品のようである。

 イラストは森さんの絵の師匠でもある北利子さん。本文用の39枚を受け取ってきたが、本の内容に似合ったいい作品となっている。物語の主人公はスズメの「すず男くん」で、ツバメやカワセミ、カラスなど多くの小鳥が登場してくる。

 このほど初稿を終え、一山越えられた。今回は総ルビで、これに手間取った。本のサイズはA5判、160頁前後のものになる。

 初稿ではすでに絵も入っており、本らしい誌面構成になっている。本当は対象となる子供に読ませて反応を確かめてみたいが、身の回りには年寄りばかりでそんな子供は一人としていない。これが悲しい。
- | 08:47 | - | - | - | - |
ジジイからのメッセージ
 新聞社に入った若いころ、先輩から冗談で「養老院には新聞記者のなれのはてが多い」と言われたことがある。給料は安いし、遊んでしまい、いい老後はない、と。そんな時期へ、とっくに入っている。

 独立後、ライターや編集者、デザイナーなど、フリーランスで生きる仲間との付き合いが多くなった。彼らの中の何人かはいま、悲惨な老後を送っている。そういうこちらも無年金で、セーカツは決して楽ではない。

 ただありがたいのは出版で食えなくて、苦し紛れに古本屋をやりだしていたことだ。いまはその古本屋に助けられ、出版もそれなりにできている。これでは主客転倒も甚だしいが、古本屋をやっていなかったら……と思うとゾッとする。

 ネット周辺の様々な分野で、フリーで働く若者がいる。出版や古本屋も、いまほどやりやすい時代はない。自分のわずかながらの体験から言うと、本業だけに頼るのではなく、それとは別の(あるいは関連した)もう一つのタネを若いときからまいておくことだ。

 美しい言葉で「働き方改革」などと言われているが、会社員とて企業は守ってくれなくなる。禁止されていた副業がむしろ奨励されだした。定年後、まだ20年、30年も生きなければならない長寿時代だからこそ、皮肉にもいまのままの延長線上では生きていけなくなる。とりわけ自由気ままでいる若いフリーランサーたちへ。
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また始めちゃう
 ブログの請求が来た。いま二つを持っているが、一つは休眠状態だ。「徳川宗春Q&A」と題してやろうとしたが、質問が来ないから答えようがない(と弁解)。この際、キャンセルしようかと思ったものの、せっかくあるので再開することにした。

 さて、今度は何をテーマにしてゆくか。いろいろ考えてみたが、いま「マイタウン通信」で書いているブログを「仕事」とそれ以外の「遊び」とに分けることにした。当店の仕事にまつわる話は休眠中のこのブログ「かきかき」に移し、向こうは身辺雑記を中心にしてゆく。

 いま深く静かに潜航中の仕事がある。あっと驚くタメゴロー(古い!)だが、これについては近く書いてみたい。本当にあっと驚いていただけると、やりがいもあるのだが……。

 仕事となると当然、出版と古本のことになる。出版も古書の販売もマイペースで、苦しいけれども楽しくやっている。そんな日々の一端について、折に触れて書き記してゆきたい。

 請求が来て、目が覚めた。いいチャンスだ。これからは二つのブログで、ケチなジジイではあるが、大谷選手のように二刀流だ〜あ。
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