山椒の会 伝言板「かきかき」

出版伏流水「山椒の会」のメンバーおよびその周辺の人たちが書きたいことを気ままに書いてゆきます。よろしかったら、お付き合い下さい。
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『影印 武功夜話』ヤフオク・デビュー
 『影印 武功夜話』の巻1ができてきた。巻2はすでにできあがっている。これからは売りながら、以後の巻を作り続けていかなくてはならない。

 早速、ヤフオクに出品した。このごろのデビューはヤフオクからだ。どんな反応があるのか、怖いような、楽しみのような。各巻3500円+税(各200部制作)。

 この一方で、3巻目に取りかかっている。写真撮影された誌面を、一つ一つパソコンで処理していくことになる。これが結構、根気の要る作業となる。

 裏写りしている文字を消し、逆に表の文字を引き立たせる。本にあるシミや汚れを取り除く。濃淡のバランスを調整する。パソコンは苦手だが、バカの一つ覚えでそれなりに、何とかうまくこなしている。

 目標としては月に1、2巻、最低でも1巻は出したい。この仕事をやり出して「影の人 野村作十郎」の取材や執筆ができなくなってしまった。かなり間が空いてしまったので、こちらも根性を入れてやらなくては……。
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試読した小学3年生の感想
 創作少年少女文学『神様とのお約束』(森久士著)、最終校正が終わり、いよいよ製版の工程へ。子供の荒っぽい扱いにも耐えられるよう、ハードカバーに糸かがりの丈夫な造りに。このため製本作業に手間取りそうだが、何とか今月末日に出来上がるめどが付いた。

 本とほぼ同じ紙面にしたものを、小学3年の男の子にあげ、1日がかりで読んでもらった。「どこが面白かった」と聞くと「ツバメが日本に渡ってくるとこ。自分が空から見下ろしていたみたいだった」。

 いいねえ、菓子食いねえ。「これまでに読んだ本の中で、いい方だった? そうではなかった?」「う……ん、ちょっとびみょー」。そうか……、でも、菓子を返せとは言わないよ。


 「ツバメが速いのは分かるけど、真っ直ぐではなく、くねくね飛ぶのはなぜ?」

 そういう疑問を持っているのか。「それは本にも書いてなかったけど、虫を追いかけているのでは」「いつもだよ、それは違うと思うけど」。「今度、著者に会ったら聞いてみるよ」と逃げたが、本ができたら一冊この子にあげなくちゃ。完成した本で読むと、いま以上にきっと面白いはずなんだから。
- | 22:07 | - | - | - | - |
『影印 武功夜話』印刷へ
 和本を復刻する場合、袋とじ頁の間に薄い和紙を入れ、それでコピーするのが一番よい。裏写りしないし、正しい寸法で複写できる。しかし、どうしても原本を傷めることになり、貴重な本ではこれができない。

 いま取り組んでいる『影印 武功夜話』もコピーはできず、所有者の吉田さんが撮影された写真をもとにしている。幸い、ていねいに見開きで撮られておりありがたいが、裏写りするのは避けられない。これをどう処理するかが問題になってくる。

 しかし、いまはいい時代になった。「フォトショップ」というパソコンのソフトを使うと、裏写りしている薄い部分を消し、表の本文を強調することができる。微妙な処理方法ではあるが、これを一枚一枚やっていくわけである。

 ところが、裏写りの他に、所によっては強い汚れやシミなどがあったりする。これに合わせると、今度は薄い文字屋や細い線が飛んでしまい、一発で処理するというわけにはいかなくなる。どうしようもない場合には出力したものをコピー機で調整したり、もっと原始的に切り貼りして、版下を作ることになる。

 そんな作業もどうにか終わり、予定よりも遅れはしたが、今月半ばころに1、2巻ができあがってきそう。サイは投げられた、前へ行くしかない。本はB5判・200頁前後、本体各3500円(200部制作)。
- | 08:54 | - | - | - | - |
「門外不出」が門を出た
 いま戦国史料『武功夜話』の影印本を作っている。この本は江南市の吉田家に秘蔵されてきたもので、同書の各巻には「此の書貸出の儀平に断るべし」「貸出無用之事」などと書かれている。戦国から江戸初期に生きた吉田孫四郎が21巻を書き、目が見えなくなってからは娘の千代女に口述筆記させた「千代女聞書」8巻、全部で29巻から成っている。

 同家の吉田蒼生雄氏により、すでに“全訳”で活字化された。新人物往来社から出版されるや異例の大ヒットとなったが、それだけにまた異論や反発も出されてきた。最も心を痛めたのは“偽書”とする批判で、それらの多くは活字本からの揚げ足取りのようなものだった。

 これだけ広く知られるようになった以上、原文そのものから検討・検証される必要がある。吉田さんは活字化に気の遠くなるような努力をされたが、このほど門外不出とされてきた同書の公開を決心された。吉田さんの話によると「村(前野村)の分家にも見せてこなかった」というほど、これまで極秘にされてきたそうである。

 影印本が出れば、研究の対象になる。専門家の間からは「興味はあるが、活字本だけでは研究材料にし難い」との声もあった。原文そのものが影印でも見られることとなり、これによって各方面からの研究が進むことを願っている。

 吉田さんが公開を決意され、当店から出させてもらえるのに感謝したい。これほどうれしいことはない。前途多難ではあるが、何が何でも完結にまで持っていきたい。
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体力のなさを知る
 年を取ると重いものが持てない。本は多く集まると重く、運ぶのはなかなかの重労働だ。いまはなるべく小さなダンボール箱に詰めるようにしている。

 昨日、値の付かないものや売れそうにないものをダンボール箱七つ分、見切った。こうした本は町にあるリサイクルボックスに捨てることにしているが、これだけを2階から運び下ろすのにも一苦労した。ここにはエレベーターがない。

 昨夜も腰に違和感があったが、朝起きてみると痛みがある。重いものを持ち歩いて、脊椎の隙間が縮んだようにも感じる。以前はあの程度のことなら何事もなかったのに、今回ばかりはめずらしく腰にきたみたいだ。

 用心してやったのに、このありさま。以前、ぎっくり腰になって、廃業を決意した書店人がいた。冗談に「腰を痛めないようでは一人前ではない」などと言ったりもするが、それが冗談ではすまなくなってきている。
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